【災害リスク軽減と水】第6回国連水と災害に関する特別会合(2023年3月21日 ニューヨーク・オンライン)

2023/03/21

国際連合地域開発センター(UNCRD)は、国連経済社会局(UN DESA)と協力し、「第6回国連水と災害に関する特別会合」の開催を支援しました。第6回会合となる今回の会合は、「水、災害リスク軽減に関する中間レビュー、気候変動プロセスの連携を目指して」のテーマの下、オーストラリア、ハンガリー、インドネシア、日本、オランダ、韓国、スウェーデン、タジキスタン、水と災害に関するハイレベルパネル(HELP)、水と気候連合リーダーズ(WCL)、政策研究大学院大学(GRIPS)が共催し、世界中から7,000人以上が集まる「国連2023水会議」(2023年3月22日-24日)の前日に行われました。

本会合の目的は、「国連2023水会議」に対してインプットを行うとともに、水と災害や都市化、食料、気候変動下の環境問題といったその他の開発問題に取り組み、レジリエントで持続可能かつ包括的なコロナ後の社会の実現にむけた意識向上や行動の促進を図ることで、ハイレベルディスカッション、科学技術パネル、全体会合、水、災害リスク管理、気候変動に関する特別セッションの四つから構成されました。ハイレベルディスカッションでは、オランダのインフラ・水管理大臣がモデレーターを務め、インドネシア公共事業・住宅大臣や米国陸軍次官補など、閣僚級のスピーカーが議論を行いました。また、ハイレベルパネルディスカッションでは、上川陽子総理特使が日本の取り組みを国際社会に向けて発信しました。「水、災害リスク軽減、気候変動の連携のための科学技術の応用事例ショーケース」というタイトルの下で開催された科学技術パネルでは、マラウィ、ホンジュラスなどの事例が発表されたほか、第4回アジア・太平洋水サミットを開催した熊本市長からその成果や熊本市における取り組みが発表されました。続いて行われた全体会合では、ハン・スンスHELP議長、国連総会議長、国連事務総長、世界気象機関(WMO)事務局長、オランダ国王による挨拶のあと、天皇陛下による基調講演も行われました。

同会合の成果は、日本政府が共同議長を務めた「国連2023水会議」のインタラクティブ対話3「気候、レジリエンス(強靭性)、環境のための水」での議論を通じて、水会議の成果に対してインプットされました。

会合の詳細及びプログラムは「開催概要」(pdf版)をご覧ください。