一般公開セミナー 「地域で進める持続可能な開発目標(SDGs)2020」(2020年 1月28日 愛知県・名古屋市)

2020/01/28
愛知県・名古屋市

UNCRDは、名古屋国際センタービルにおいて、一般公開セミナー「地域で進める持続可能な開発目標(SDGs)2020」を開催しました。本セミナーは、中部地域の方々にSDGsについての理解を深めていただき、地域における取組みについて共に考えることを目的として開催しているもので、今回で4回目の開催となりました。

日本においては、2019年12月に、第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」がまとめられ、「SDGsを原動力とした地方創生の推進」が施策の方向性として明確に打ち出されました。そこで今回は、持続可能な開発の3つの柱である経済、社会、環境に加えて、人口減少という日本特有の要素を加味したカードゲーム「SDGsde地方創生」を使ってワークショップ形式で実施し、計65名の方が参加しました。いと期待を述べました。

まずは、SDGsや地方創生の考え方についての共有が行われた後、参加者は、2つの地域に分かれ、行政や事業者、市民といった役割を担って、人的資源やお金を使って、プロジェクトカードに書かれたプロジェクトを実施しました。プロジェクトの結果は、ホワイトボードに「まちの状況」として可視化され、持続可能な社会の実現を目指しました。人口減少に直面しながら、いかに地域を活性化し持続可能な開発を促進するのか、ゲームを通じて体感して頂きました。

会場は熱気にあふれ、プロジェクトの実施に向け熱心に交渉する姿や、「まちの状況」の変化に一喜一憂する様子が印象的でした。終了後のアンケート結果でも、参加者の満足度は高かったことがわかり、「プロジェクト内容が身近で、SDGsとまちづくりプロジェクトのつながりを具体的にイメージすることができました。」や、「様々なステークホルダーで協働することの重要性を実感することができました。」といった前向きなコメントを多く頂きました。2019年7月には愛知県、名古屋市、豊橋市がSDGs未来都市に選定され、県内のSDGsの推進に向けた機運が高まってきています。UNCRDでは「地域で進めるSDGs」をキーワードに、こうした機運を中部圏に広げていけるよう、引き続きSDGsの普及啓発に力を入れていきます。