第15回アジアEST地域フォーラム を開催(2023年10月24日-26日 マレーシア・クアラルンプール)

Date

2023/11/03

 国際連合地域開発センター(UNCRD)は、マレーシア国運輸省、日本国環境省、アジア開発銀行(ADB)との共催で、「持続可能な交通への投資、SDGs時代における経済および社会的発展の促進」をテーマに、「第15回アジアEST(※)地域フォーラム」を開催し、政府や地方自治体の代表者、国連や国際機関、NGO、専門家やリソースパーソン、科学研究機関、民間セクターなどが参加しました。
※ Environmentally Sustainable Transport: 環境的に持続可能な交通

 フォーラムの開会では、マレーシア国副首相、マレーシア国運輸大臣、日本国環境省大臣官房審議官、ADB運輸局長、UNCRD所長があいさつをし、国連経済社会局(UN DESA) 事務次長がビデオメッセージを寄せました。UN DESA事務次長はビデオメッセージを通じ、持続可能は開発目標(SDGs)の目標の半数近くが中程度、または著しく軌道から外れていることを強調、世界は早急な修正を必要としていると述べました。また、運輸部門が温室効果ガス排出の主要な原因であり、気候変動の結果が生命と生活を脅かしていることを踏まえ、気候の危機に対処するための刺激的な解決策に着手するようフォーラムを激励しました。また、2021年に日本の愛知県で開催された第14回アジアEST地域フォーラムで採択された「環境的に 持続可能な交通に関する愛知宣言2030-アジアの交通 を持続可能なものにするために (2021-2030)-アジア における普遍的にアクセス可能、安全、手頃な価格、クリー ン、低炭素の乗客・貨物輸送を実現するための持続可能な 交通目標(愛知宣言2030)」に対する支持の高まりを受け、アジアEST地域フォーラムと愛知宣言2030は、気候変動と持続可能な開発に関する統合的な政策協議のための強固な基盤を築き、相乗効果を高めていると述べました。さらに、多国間開発銀行やドナーらに対し、次世代交通ソリューションの実施に向けた資金提供を大幅に拡大するよう訴えました。フォーラムの詳細は、The High-Level 15th Regional Environmentally Sustainable Transport (EST) Forum in Asia (24-26 October 2023, Kuala Lumpur, Malaysia)(英文のみ)をご覧ください。

 会場では、ポスター展示も行われ、株式会社堀場製作所、Zenmov株式会社、株式会社データ・テックなど民間企業のほか、環境インフラ海外展開プラットフォーム、公益財団法人エコロジー・モビリティ財団などが参加しました。

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