UNCRD一般公開セミナー「イノベーションで加速させるSDGs後半戦」を開催(2024年2月1日 愛知県名古屋市)

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2024/02/14

At the local SDGs seminar 2024.  People is sitting in the front of the screen国際連合地域開発センター(UNCRD)では、持続可能な開発目標(SDGs)についての理解を深めていただき、地域における取組みについて共に考えることを目的として、SDGsに関する一般公開セミナーを開催しています。7回目となる今年は、スタートアップと連携する国連機関や自治体の事例を通じて、社会課題解決のための共創をテーマに開催しました。

はじめに、UNCRD所長の遠藤和重から、2023年9月に国連本部で行われたSDGサミットで「SDGsのターゲットのうち、順調に推移しているものはわずか15%」であると報告されたことを紹介。同時期にUNCRDが発行したレポート「2030年までの道筋:地方自治体SDGs達成度評価2023」にも触れ、今後SDGsの実施を加速させるためには、様々なステークホルダーとの連携や、そこから生まれるイノベーションが重要であると述べました。

講演では、国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所渉外・広報官の保田由布子氏が登壇。途上国が抱える開発課題に対して日本の企業・団体と協働で解決策を創造する「Japan SDGs Innovation Challenge」や、アジア太平洋地域の若者による社会的企業を支援する「YOUTH CO:LAB」など、UNDPによるイノベーション促進の取組みについて説明しました。

続いて、愛知県経済産業推進監の柴山政明氏が登壇し、2024年10月に開業するスタートアップ支援拠点「STATION Ai」を核としたスタートアップ・エコシステムの形成について発表。それに先駆けて運営する支援拠点「PRE-STATION Ai」や、国内外と連携して展開する支援プログラムの例なども交え、愛知県のイノベーション創出の取組みについてSDGsの視点を踏まえながら説明しました。

パネルディスカッションでは、保田氏、柴山氏に加え、どんぐりピット合同会社取締役CMOの瓦口翔馬氏が登壇。PRE-STATION Ai コミュニティマネージャー/株式会社MTG Ventures キャピタリストの山本有里氏が進行を務め、イノベーションによる社会課題解決について、グローバルからローカルまで幅広い視点での議論が行われました。

セミナー終了後は登壇者・参加者を交えた交流会を行いました。活発な議論の直後とあって、参加者の熱意も非常に高く、参加者の希望に応えて急遽PRE-STATION Ai視察が行われるなど、たいへん充実した交流会となりました。UNCRDでは、引き続きスタートアップを含めた様々なステークホルダーとの連携を拡大し、国内外のSDGs推進に貢献していきます。

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